ハダカデバネズミはハチと同じ階級社会。女王もいれば兵隊ネズミもいる

 

 

姿も不思議なら、生活パターンも不思議

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雑学&豆知識

女王を中心とした階級社会の生物といえば、すぐに思い浮かぶのはハチとアリ。

「真社会性」と言われる集団生活の形で、子ども(卵)を産むことができるのは1匹の女王と繁殖担当のハチ(アリ)だけ。

なるほど、虫の社会もいろいろと大変なんだな、なんて思っていたら、なんとまあほ乳類でありながらハダカデバネズミもこの真社会性とやらを形成しているというではないか。

元々はエチオピアやケニアなどに住んでいるネズミで、地中で80頭ほどの群れを作って生活をしている。

「真社会性」の集団なので、女王と繁殖担当のオスがいるのはもちろんのこと、働きネズミや兵隊ネズミ、さらには地中に寝そべって子ネズミを温めるための布団ネズミなんてものまでいる。

布団ネズミなんて聞くと、なんとなくハムスターが隅っこで可愛くギュッと固まっている様子を思い浮かべてしまうが、ハダカデバネズミの社会はそれほどぬくぬくとしたところではないらしい。

何と言っても、ハチやアリとは違って女王ネズミは一生安泰というわけではないのだ。下克上の起こる恐ろしい社会で、女王はつねにピリピリしながら周囲を牽制しなくてはいけない。

部下のネズミたちの上をずかずかと踏み越えながら、自分の力を誇示するその姿は、威厳があるというよりも、なりふりかまわぬ哀れささえ感じる。

まあ、ほとんど毛のない裸の生活だから、自分を大きく見せる方法がそれくらいしかないのかもしれないが。

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