ダチョウの雑学&豆知識
ダチョウの頭のツンツンしている羽根を見ていると
静電気で逆立った!?
と思いたくもなるのだが、実は
ダチョウの羽根は静電気がおきにくい。
静電気が起きない秘密
ダチョウの羽根に静電気が起きにくいのは、羽根にある細かい枝分かれ部分がくっついていないからなんだ。
他の鳥たちは、空を飛ぶために頑丈な羽根を持つ必要がある。だから細かい枝分かれには「有鈎小羽枝(ゆうこうしょううし)」と呼ばれる小さなフックがあって、これがフックのない「弓状小羽枝(きゅうじょうしょううし)」と絡み合って、しっかりとした羽根の面(羽弁)を作っている。
ダチョウにはこのフックの仕組みがないから、細かい羽根はバラバラのまま。バラバラの羽根は空気と一緒に空気中の水分もたくさん抱え込むことができるから、こすれてもほとんど摩擦が起きない。つまり静電気が発生しにくいというわけ。
ダチョウの羽根の利用
静電気の起きにくいというダチョウの羽根の特性をいかして、自動車や電子機器のホコリや静電気を除去する「ダスター」として利用されることがある。
そういえば、車のフロントガラスやボンネットをサワサワする毛ばたきも、今にして思えばダチョウの羽根だった。
▼ こんなの。
ハンディクラウン(Handy Crown) ダ鳥 毛バタキD1
身近なところでは、羽根を使った「はたき」も。
▼ これ。
オーストリッチ羽根はたき PATA(パタ) (灰)
静電気が起きないから、細い毛先でからめとった汚れは、バサッバサッとふるだけで汚れが落ちて便利なんだとか。
何気に高性能なダチョウの羽根。
自分の髪の毛にも静電気除去機能が欲しい……かも(^◇^;)