ゾウに関する雑学&豆知識
インドの獣医学者K.P.シュリクマー博士とG.ニーマラン博士が導きだしたゾウの表面積を求める公式「シュリクマー関数」は次の通り。
※ゾウの表面積をS、肩までの高さをH、前足の円周をFFCとする。
もうちょっと分かりやすくあらわすと。
インドゾウの表面積=-8.245 + 6.807 × 体高 + 7.073 × 前足の太さ
「-8.245」の部分をあやまって「8.245」と正の数で表しているものを多く見かけるけれど、これは「負(マイナス)」が正解。
さらに言うと(こまかくってゴメンね)この公式はインドゾウへの適切な投薬量を求めるために研究を始めたと伝えられているのだけれども、論文(1b869325407034ed5f90934e0aa7ba11c2a7.pdf)を見る限りでは、
『今までは体重からインドゾウの表面積を推計していたけど、体重と表面積にはあまり相関関係がなかったよね。でもこの公式を使えば表面積がばっちりわかるから、そこからインドゾウの代謝を知ることができるよ。
代謝がわかれば、毎日の食事に必要なエネルギー量がわかるよね』
って話のようで、投薬うんぬんってのが登場して来ない。
もっとも、表面積を知ることで、結果としては薬の量もわかるわけだから、現在では確かにインドゾウの投薬にはこの公式が利用されているらしいのだが、シュリクマー博士の当初の目的は、
表面積を求めて投薬量を知ろう♪
というよりは
表面積を求めて代謝量を知ろう!
だったように見える。
(英語自信ないので、違っていたらご指摘下さい(~_~;))
というか。
2002年には「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられるイグノーベル賞の数学賞を受賞しているくらいだから、純粋に
インドゾウの表面積をきれいな数式で求めてみたかっただけ
なんじゃないかと、ひそかに思っていたりする(笑)
ちなみに、この公式が当てはまるのはインドゾウだけで、体型がことなるアフリカゾウにはあてはまらないのでご注意を。