見た目で人を油断させるタイプ。
カバの雑学&豆知識
どっしりとした体型で水辺をのんびりと歩くカバ。
どこからどう見ても、温厚な性格そのものに見える。しかも肉食ならまだしも
カバはきっすいの草食動物だ。
テレビや動物園でしかカバを見たことのない自分からしてみると、
カバが危険? 凶暴ってどういうこと?
と「?」状態なのだが、カバが生息するアフリカの人たちはカバをとても怖れるという。なにしろ、ライオンやワニをしりぞけて
カバは最もたくさんの人を殺している野生動物、と言われているのだ。
カバは3トンの巨体でありながら、地上を時速30キロで走ることができる。加えて泳ぎも大の得意。水陸両用のフットワークの軽さに加えて、カバの最大の武器は噛む力。
カバの噛む力は1トンにもなる。
150度にがばっと開く大きくな口と、50センチにもなる大きな牙がこれに加わるのだから、たまったものではない。
体長3メートルのナイルワニですら軽々と投げ飛されてしまうのだから、カバが本気になったら人間なんてひとたまりもないだろう。
もっとも。
カバは草食動物なので、基本的には大人しい。
カバが怒る時、それはうっかり縄張りを荒らしてしまった時だ。
縄張り意識がとても強いカバは、自分の縄張りが荒らされたと知るや、見境なく攻撃して来るのだ。その最たるものがオスどうしの縄張り争いだ。
時には相手を殺すまで続くこともあるそうで、3トンどうしの巨体がどんな戦いを繰り広げるのかと思うと、想像するだけで恐ろしい。
ネットで探せばカバの縄張り争いの動画もありそうだが、カバのことを嫌いになりたくないので、ここはあえて探さないでおこうと思う。