見た目と人気に騙されないで!ジャイアントパンダよりもレッサーパンダのほうが先輩

ジャイアントパンダよりもレッサーパンダのほうが先輩

「パンダ」と聞いて思い浮かべるのはどっち?

パンダの雑学&豆知識

白と黒の印象的な見た目。大きくどっしりとした王者の風格。そうして、赤ちゃんが生まれただけで経済効果が数百億円になるという圧倒的な人気。

誰がどう見たって「パンダ」といえば「ジャイアントパンダ」なのだけれども、そんなパンダ人気を影からひっそりと見つめているものがいる。

彼の名をレッサーパンダ(レッドパンダ)という。

19世紀の半ばまで、パンダといえばレッサーパンダのことをさしていた。ところが、中国では伝説上の生き物とまで言われていたジャイアントパンダが発見されたことで事態は大きく変わる。

「竹を食べるもの」を意味する(諸説あり)パンダの名前が、後から見つかった白黒くんにも使われることになってしまったのだ。

一応「ジャイアントパンダ」という名前にはなっているが、世間は白黒くんのことをただ単に「パンダ」と呼ぶようになってしまった。

名前を奪われる形になってしまったレッサーパンダ。そもそもは「パンダ」とだけ呼ばれていたのに、紛らわしいからということで後から「レッサー」の名前が付け足されることになっだ。

レッサー……。

レッサー(lesser)とは、小さいもの、劣っているものを意味する言葉。

名前を奪われた上に、ちっこいとか、劣っているとか言われたレッサーパンダの心中は察するにあまりある。

近頃では「レッサー」はあんまりだろうっていうことで、海外を中心に「レッドパンダ(Red Panda:赤いパンダ)」の名前が積極的に使われるようになっては来た。

白黒くんよりも、小っちゃくて、控えめで、人気もちょっと低いかもしれないレッサーパンダだけれども、発見されたのも先ならば、パンダの名前をもらったのも先。正真正銘の先輩なんだってことだけは、赤パンダくんの名誉にかけて、覚えておいてあげようね。

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