これがあるかないかで、顔の迫力が全然違う。
オランウータンの雑学&豆知識
オランウータンのオスの頬にある特徴的なひだは「フランジ(Flange)」という名前がつけられている。
このフランジは強い大人のオス限定で発達し、フランジを持つオスを「フランジ雄」と呼び、ひだのない弱いオスは「アンフランジ雄」と呼ばれる(もっといい呼び方なかったのかな(笑))。
強いオスがいるあいだは弱い「アンフランジ雄」はずっとひだがないままなのだが、ひとたび強いオスがいなくなり、自分がトップに躍り出ると、すぐにフランジが発達して「フランジ雄!」へと変身を遂げる。
わかりやすいといえば、わかりやすい。
ちなみにフランジは一度大きくなると、再び小さくなることはほとんどない。
年齢をかさねてトップの座を明け渡した「元フランジ雄」は、見た目は「フランジ雄」のまま、だけど毎日の行動は「アンフランジ雄」として控えめでいなくちゃいけないことになる。
フランジを持つオス同志は敵対的な関係になるというから「元フランジ雄」はさぞや肩身の狭い思いをするんじゃなかろうか。
そう考えると、少しばかりせつなくもあるフランジなのだった。