アカマンボウと名付けたくなった気持ちはわかる。
雑学&豆知識
マグロの漁獲量制限の話題がニュースをにぎわしていた頃、マグロに良く似た味の魚としてたひたび名前のあがっていたのがこのアカマンボウ。
かつてはマグロの名前で売られていたことがあるとかないとか言われているが、部位によって味は確かにマグロに似ているらしい。
そんなアカマンボウ。
どこからどう見てもマンボウにそっくりだ。「マグロの代わりにアカマンボウ」と言われていた頃には、そうか我々人間はついにあの平和の象徴のようなマンボウまで食べてしまうのか、と思ったものだが……、実はアカマンボウはマンボウの仲間ではなかったのだ。
マンボウには尾びれや腹びれがなく、背びれと尾びれが変化したものが「舵びれ」となってあの独特の形を作り出しているのだが、マンボウの仲間でないアカマンボウにはこの尾びれと腹びれがきちんとある。
だったらこのアカマンボウ、何の仲間なのかと言えば、あのリュウグウノツカイと近い種類なのだという。
に、似てない。
だか稚魚の時代には細長い形をしていて、リュウグウノツカイの稚魚に似ているとのことなので、大人になるにつれ違う道を歩き始めるということなのだろう。
ちなみに分類場ではアカマンボウはアカマンボウ目-アカマンボウ科に属し、リュウグウノツカイはアカマンボウ目-リュウグウノツカイ科に属している。