深海魚の中でも美しさにかけてはピカイチ。
雑学&豆知識
深海魚といえば、グロテスクだったり色が地味だったりするものが多いなか、銀色のの体に真っ赤なヒレ、最大11メートルとも言われる胴体を持つリュウグウノツカイは、まさに「竜宮の使い」と言うべき神秘的な姿形をしている。
深海の魚なので、通常は私たちの目に触れることはほとんどない。しかし時折何らかの理由で浅瀬にやって来てしまうことがあって、そんな時は寝そべるようにして波打ち際を漂っているものだから、その長い体のイメージとともに、ヘビのように体をくねらせて泳いでいるのではないかと思われがちだ。
しかし、それは違う。
⇒The Oarfish Leaves Jeremy Wade in Awe – YouTube
深海では、体を真っ直ぐに立てた状態で浮かんでいる。移動する時には、少しだけ体を斜めにして赤い背びれ部分だけをヒラヒラと動かしながら移動する……と考えられている(なにぶんにも深海魚なので詳しい生態はわかっていない)。
銀色の体をくねらせながら泳いでいたら、それはさぞかし華やかな光景だろうとは思うが、リュウグウノツカイのあの巨体を真っ直ぐに立てたまま深海に浮かんでいるというのもまた、シュールでいかにも深海魚っぽいと言えるかもしれない。
それでも。
浅瀬にいる時などはさすがに立ち泳ぎもムリなので、私たちが想像するような普通の(?)泳ぎ方をしているようだ。