学名とはいえ、犬感がまったくないぞ。
イヌの雑学&豆知識
ペットとしておなじみの犬は分類上、ネコ目(食肉目)- イヌ亜目- イヌ下目 – イヌ科- イヌ亜科- イヌ属- タイリクオオカミ種- イエイヌ亜種に分類される「イエイヌ」となる。
大きなセントバーナードから小さなチワワまで、その違いは一目瞭然なのだが、それでもすべてをひっくるめての「イエイヌ」である。
このイエイヌには立派な学名があってその名を
カニス・ルプス・ファミリアーリス(Canis lupus familiaris)
という。
この他にもCanis familiarus domesticusやCanis familiarisなどいくつかの違う分類が提唱されていたりもするようだが、現段階ではカニス・ルプス・ファミリアーリス(Canis lupus familiaris)が有力なようだ。
で、学名カニス・ルプス・ファミリアーリスから何がわかるかというと、これが素人目にはちょっとびっくりなのだが
イエイヌとタイリクオオカミとはほぼ同じ種類
という事実。
イヌの祖先がオオカミという話はよく聞くが、そこから分岐しててっきり別の種類になっていたのだとばかり思っていた。
ところが近年になって、イエイヌは1万5000年以上前にタイリクオオカミを飼い慣らしたものであるとする説が有力となった。
そのためタイリクオオカミの学名カニス・ルプス(Canis lupus)に対して、その亜種(全く同じではないが、別種にするほどの違いはない種類)となるイエイヌはカニス・ルプス・ファミリアーリスとなっている(ファミリアーリスが亜種名)。
う~ん、ちょっとややこしい。
とりあえず
カニス・ルプス・ファミリアーリスっ!
と唱えれば、白い煙のむこうから魔法のように犬がぼわ~んとあらわれると覚えておこう(嘘)。