超デリケートな魚のマンボウがついに絶滅危惧種に指定される

 

 

もっとアグレッシブに進化するのだっ!

雑学&豆知識

少し前に「生きろ!マンボウ!」というアプリが流行った。

小さなマンボウを何とかして大人(最終形態)にまで育て上げるゲームなのだが、その途中に様々なトラップがあって、すぐに「突然の死」に遭遇してしまう。

  • 仲間の死によるストレス(マンボウは目の前で仲間が死んだ姿をみて、そのストレスで死ぬ)
  • 岩よけきれず激突(マンボウはほぼまっすぐにしか泳げないため、岩をよけきれずよくぶつかって死ぬ。
  • ウミガメさんが怖すぎて(マンボウはウミガメにぶつかることを予感してパニックになり呼吸方法がわからなくなって死ぬ。)

などなど、実にとんでもない理由が並べられているのだが、これを信じる人が続出して、水族館の飼育員さんが否定するなんてこともあった。

いや、もちろん、ウミガメが怖すぎてなんていくら何でも……と多くの人は思っているのだろうが、それでもマンボウのあの無防備な様子を見ていると

もしかしたら……?

となって来るのだろう。

その気持ち、よくわかる。

生物ってのは、生存競争に勝ち抜くために、常に進化しているはずなのだが、その進化の流れから取り残されてしまったかのようなマンボウ。

そのマンボウがついに絶滅危惧種に指定されてしまった。

2015年11月19日の国際自然保護連合(IUCN)の発表によるもので「絶滅危惧II類(絶滅のおそれがある種)」となった。絶滅危惧種とひと口にいっても

・絶滅危惧IA類(絶滅のおそれがきわめて高い種)
・絶滅危惧IB類(絶滅のおそれが高い種)
・絶滅危惧II類(絶滅のおそれがある種)

の三段階にわかれていて、今回マンボウが指定されたのは絶滅危惧種の中では危険度は一番低いランクではあるのだが、それでも絶滅危惧種に変わりはない。

なんとかしてもう少し生存能力を開花させてはくれないものかと思うのだが、数が減ってしまったその原因がはえ縄量やトロール漁などで、網にひっかかってしまうケースが増えていることも一因らしく。

それって人間が原因……?となると、マンボウにかける声もなかなか思いつかなかったりするのである。

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